シングルストロークのコツは身体の関係性と反動の利用を知ること!




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私がドラムをはじめた30年前くらいにプロのドラマーに教わってました。 その時は握り方打ち方だの特に指示はなく、 渡された楽譜を見ながらそれを演奏するという繰り返しでした。

たまにそのプロが僕の楽譜の模範をやって見せてくれるのですが やっぱりプロは違った! 音の説得力というか迫力というか自分とは何もかも違う。で、聞いた訳です。 「なんでそんなにすごいんですか?」って。そしたらこう答えてくれました。

初心者は余計な力が入りがち!

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「君な、もうちょっと力抜いてリラックスしたほうがいいね。 ちょっと緊張してるからそれが何気に音に出てるんよ。」ということでした。 そうか!力入り過ぎてた訳か~。じゃあちょっと力を抜いてリラックスっと・・

・・今度は力抜きすぎて、なんかうまくコントロールできない・・ 。 響きが良くないしちゃんとヒットしないでカツンとかコツンとか。 「まあ、力加減のバランスだな~、でも慣れたらだんだんとわかってくると思うよ。」

とはアドバイス頂けたのですけれども、比較的速いテンポの曲なんかだと 気が付けば力が入ってしまって結構手がビリビリとかなってましたし、 手首が痛くなったりしたこともあって その抜き加減というのがなかなか理解できず 結構な期間悩みの種でした。

身体の関係性を知ることで見えてきた上達への道

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結局いろんなことを試してあーでもないこーでもないと 試行錯誤を繰り返しながら演奏活動は続けてきたのですが、ある事実を知ることによって これが私にとっての 「スティックを持って演奏する」ことの上達のきっかけになったのです。

橈骨と尺骨、そして小指の関係を知ることが大事!

例えば重い荷物を持ったときに一番力が入れられる指ってどこでしょうか? 親指ですか?それとも人差し指ですか??実は小指なんです。

前腕は橈骨(とうこつ)尺骨(しゃっこつ)という2本の長い骨から成り立っていて、 橈骨は親指側尺骨は小指側にあります。

Pixabay  緑の矢印は橈骨で緑線の親指側に、赤の矢印は尺骨で赤線の小指側にある。

で何故小指が一番力の入れられる指なのかというと、 実は前腕というのは尺骨を軸にして回転するという構造になっていて、 尺骨を軸に橈骨が動くという関係性があるのです。

写真を例にしてみましょう。小指を中心にして写真1の状態から2の状態にはいとも簡単に出来ます。(ちなみに2から1も同様に楽勝で出来ます。) これは尺骨を軸にして橈骨が動いた自然な動きだから簡単に出来るのです

写真1。 小指側尺骨軸。

写真2。 小指側尺骨軸。 楽勝です。

続いて親指を中心にして同じようにやってみましょう。若干は上がりますが先ほどのようにはいきません。しかも痛いです!やめましょう。。手のひらからはじめても無理ですからねっ!

写真3。 親指側橈骨軸に挑戦。

写真4。 無理っす!痛いっす!やめましょう。

小指は軸となる尺骨と直線をなしてますので指の中での軸となりえる。 だから小指が一番強い指ということになるんです!

「叩こう」としてしまう、この意識からの脱却ができるかどうか!

この関係性を知って私は一つ打ちの練習をまた始めました。

以前その関係性を意識していなかった時はどうだったかというと、 もちろんそんなの知らないですからとにかくしっかり握って押さえ込むような 叩こう叩こうというストロークでした。

そんな感じでしたからテンポが速くなると辛くなってしんどいし、音も詰まり気味でよろしくない。手も痛い。

で、その当時スナップを利かせろなんてよく言われていたので、 ああ手首を鍛えるイメージなんだなあなんて思って 勘違いでブンブン重いもん持って手首だけで振ってみたりして・・

要するに手首を鍛えてやっぱり自分で叩きにいくというふうに思っていたわけですね。

で、それがどうなっていったかというと、楽になった。 そして気持ちよくなった!のですよ。

身体の関係性を踏まえてどう活用するかのポイント!

反動を利用することも織り交ぜることで楽に気持ちよく!

先ほどからお話しをしている体の関係性をドラムの一つ打ちにどう応用していくかということが、 今回のテーマのポイントになりますが、まずは尺骨軸になっているという 身体のイメージを感じながら打ちます

尺骨を軸にして打つ

その時に指は軽く小指と薬指を握ってあとの指は支えるかもう使わないくらいの感じで。

軸の回転のみで打つ。

打ち下ろしは重力に任せて当たったらすっと上げて元のところまで戻る

反動を使えばここまで戻ります

実際にドラムを用いて演奏するとわかりますがスティックを下ろして打面に当たった後って、結構な反動が来るんですよ。 これって元の位置に戻れるくらいのすごいパワーがあります。 実はこの反動力ってめっちゃ絶大でして、これを利用しない手はないのです。私はこの反動のところを生かしきれずにというか全く使えずに難儀していたというわけです。。

どう活用していくのかのポイントは、身体の関係性の意識反動の有効利用、この2つになります。これは「叩く」というところから楽器に「鳴ってもらう」というスタンスへの変化ですね。これがわかると相当変わりますよ!音の質に大きく関わってきます。

魂がみなぎる一つ打ちの仕上げ

先程は最後スティックが上がっている状態ですけれど、ここから一つ打ちとしての総仕上げです。しっかりとフィニッシュしたいので最後上げていたスティックを振り下ろすという形で終わりたいのでそれをやります。イメージとしてスネアドラムのバックビートになりますね。

グッと握りすぎず ふらつかずといったバランスで

先ほどまで使っていなかった中指、人差し指、親指をリラックスした状態を保ち、 スティックの動きを妨げないようにコントロールしながら打面に下ろす。 この最後のコントロールの力加減とかタイミング等々によっていろんな表現の仕方が可能になることでしょう。

とりあえず今回一つ打ちなので、バシッと1発決めるという感覚をまずはしっかり味わって頂ければと思います。

まとめ

たかが一つ打ちと思われるかもしれませんが、ここをしっかりとやっておくことで 上半身に多大なる安定感が生まれます。

打つこと自体の動きに他の身体の部分が影響される事なく演奏が出来るようになれば リラックスして余裕が出ますから、気持ちの入った魂がみなぎる音に出来ますよ。

お役に立てれば幸いです。

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