今回はアクセント移動がテーマですが、これを覚えていくことで演奏の幅が広がります。アクセントのバリエーションが増えると同じ譜割りでも全然違う雰囲気の音作りが可能になって、ちょっとしたソロフレーズなんかもバリエーションの組み換えだけで出来たりします。
これだけのことを練習の中で意識して取り組めばもはや初心者とは言われなくなるかと思います! 何しろいろんな場面で使いまくりですから!覚えましょ~!
左右交互に打つオルタネイトでのアクセント移動

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まずは「ドラム初心者が知れば一皮むけるダイナミクス(強弱)のこと」でご紹介した4つの例をやってみましょう。4つの音の中に強い音が1つ入っていますが、それぞれ位置が違いますね。
♪ ♪ ♪ ♪ (EX-1)
♪ ♪ ♪ ♪ (EX-2)
♪ ♪ ♪ ♪ (EX-3)
♪ ♪ ♪ ♪ (EX-4)
前回は右手、あるいは左手だけでの例でしたが、これを右左右左で打っていきます。アクセントの部分は太文字の部分ですね。
♪ ♪ ♪ ♪ (EX-1) 右 左 右 左×4回
♪ ♪ ♪ ♪ (EX-2) 右 左 右 左×4回
♪ ♪ ♪ ♪ (EX-3) 右 左 右 左×4回
♪ ♪ ♪ ♪ (EX-4) 右 左 右 左×4回
まずは(EX-1)を4回繰り返し。速さはゆっくりで構いません。4回繰り返したら(EX-2)(EX-3)(EX-4)もそれぞれ4回繰り返し。合計16回のサーキットとなりますがこれを繰り返しやってみましょう。
アクセントの音が増えるとまた変わって複雑っぽい!

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今度はアクセントの音が4つの音の中に2つ出てきます。先程とは違った感じで複雑な感じになります。これも右左右左で打っていきます。
♪ ♪ ♪ ♪ (EX-5) 右 左 右 左×4回
♪ ♪ ♪ ♪ (EX-6) 右 左 右 左×4回
♪ ♪ ♪ ♪ (EX-7) 右 左 右 左×4回
♪ ♪ ♪ ♪(EX-8) 右 左 右 左×4回
これもサーキット16回の繰り返しでやっていきましょう。ゆっくり確実に丁寧にやっていきましょう。引き上げるイメージ思い出してください
4つの音の中に3つのアクセント。これもサーキット16回の繰り返し右左右左で打っていきます。
♪ ♪ ♪ ♪ (EX-9) 右 左 右 左×4回
♪ ♪ ♪ ♪ (EX-10) 右 左 右 左×4回
♪ ♪ ♪ ♪ (EX-11) 右 左 右 左×4回
♪ ♪ ♪ ♪ (EX-12) 右 左 右 左×4回
最後全部入りとアクセントなし
♪ ♪ ♪ ♪ (EX-13) 右 左 右 左×4回
♪ ♪ ♪ ♪ (EX-14) 右 左 右 左×4回
1拍の中に音が3つの場合のオルタネイトのアクセント移動

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3連符(トリプレット)系のリズムというのがありまして1拍の中に3つの音で構成されるリズムです。今までやってきたノリと全く違うのですが、これもよく出てきますので練習していきましょう。
♪ ♪ ♪ (EX-15) 右 左 右
♪ ♪ ♪ (EX-16) 右 左 右
♪ ♪ ♪ (EX-17) 右 左 右
となるんですが、この場合はかたまりが3つなので奇数です。なのでたとえば(EX-15) を繰り返すと
♪ ♪ ♪ (EX-15) 右 左 右 左 右 左
となり、2回目は左スタートとなります。3回目はまた右に戻るので2回目までの6つの音がひとかたまりという感じでしょうか。
♪ ♪ ♪ (EX-15) 右 左 右 左 右 左 ×2
♪ ♪ ♪ (EX-16) 右 左 右 左 右 左 ×2
♪ ♪ ♪ (EX-17) 右 左 右 左 右 左 ×2
サーキット12回の繰り返し右左右左で打っていきます。これは3つの中にアクセントが1つの場合。
残りのアクセント2つ、3つ、なしバージョンです。
♪ ♪ ♪ (EX-18) 右 左 右 左 右 左 ×2
♪ ♪ ♪ (EX-19) 右 左 右 左 右 左 ×2
♪ ♪ ♪ (EX-20) 右 左 右 左 右 左 ×2
♪ ♪ ♪ (EX-21) 右 左 右 左 右 左 ×2
♪ ♪ ♪ (EX-22) 右 左 右 左 右 左 ×2
まとめ

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単純に1拍中4つ、3つの音のアクセントのパターンを書き出しただけでこれだけあります。冒頭にも書きましたがこれの組み合わせを適当に並べただけでもほんとに簡単なドラムソロが出来上がりますし、自由な演奏が出来ます。これがしっかり出来ていれば初心者完全卒業ですね!
ぼちぼちと楽しくやって頂ければと思います。お役に立てれば幸いです。
※音符は表記等の都合で8分音符で表現しております。ご了承ください。
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